2011年10月6日木曜日

アルタイ語族

 日本語が、英語、ドイツ語、フランス語や、イラン語、インド語といった「インド・ヨーロッパ語族」や、ついお隣りの中国語とかなり系統のちがった言葉である、という、その「ちがう理由」のひとつとして、「文法」がある。
 それでは、日本語とよく似た文法や、文章構成法をもった言葉が、日本以外にないか、というと、実は、ユーラシア大陸の中北部を、東西にひろく分布している、トルコ語、蒙古語ツングース語の系統がそれである。
 これら三つの言葉をひとまとめにして「アルタイ語族」とよんでいるが、この名前はもちろん、現在のモンゴル人民共和国と、中華人民共和国のシンチャンウイグル自治区の境界を走っているアルタイ山脈──モンゴル語で「金の山」という意味である──に由来する。この三つの言葉が、完全に同系である、という証明はまだなされていないが、たいへn似かよったところがあり、すくなくとも親類関係にあると思われている。むろん、インド・ヨーロッパ語系統とはたいへんちがっている。(本文より)

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